stu-art = study art,student art


stu-artは、イタリアの芸術学校・大学で学ぶ学生や、いくつになってもartを愛し、学び、熱中するアーティストたちの心をこめて作ったアート作品やデザインを、日本でより多くの人たちに知られるための機会を提供し、また彼らの芸術性やモチベーションがさらに向上することを支援するプロジェクトです。

stu-art project

・イタリア国内の芸術学校の学生や、独立して創作活動を行うアーティストやデザイナーの作品をWEBサイト等で紹介・販売

・デザイナー・アーティストを日本企業へ紹介斡旋。またイタリア芸術学校やデザイナーズグループと企業とのコラボレーション企画や製品開発の立案

・stu-art出品作品のライセンス生産を行う日本企業のリサーチおよびブランディング

・stu-artブランドのオリジナル商品開発・販売

・展覧会や公開コンペティション、各種イベントの企画

・イタリア、日本各学校・団体との国際交流の推進






私たちがめざすもの

厳しいアート・デザインの分野で頑張る多くの人がいます。
芸術の世界は本当に厳しく、大きな夢をもって努力する若者は無数にいるのに、誰もが認めるアーティストやブランドになれるのは、ごくほんの一部だけ・・・そしてその傾向は、ネットワーク社会において流通する情報量が増えれば増えるほど、ますます強くなっています。
しかし彼らは、純粋に自分の才能を信じ、さらにそれを研ぎ澄ませながらいつか世界に認めてもらうことを夢見て努力を続けています。

stu-artは、そういう彼らの作品を日本で紹介・販売するとともに、日本企業や大学とのコラボレーションを実現させるプロジェクトです。

日本のイタリアファンのみなさまへ
今までほとんど知られていなかったアートやデザインにふれ、世界にただひとつのハンドメイド作品を所有する喜びと、彼らが将来一流アーティストになる夢を共に追いかける楽しみを持っていただきます。

イタリアのアーティスト・デザイナーのみなさまへ
日本という異国の地で、世に出る機会、さらに作品が購入され自らの作品価値が認められる機会を創出することによって、創作意欲や芸術性の向上に貢献します。

アーティスト・デザイナーを養成するイタリアの芸術学校のみなさまへ
学生の作品が日本で紹介されるという具体的な目標をもって課題に取り組むことにより、学生の創作意欲が高まります。社会に出る前に身につけておくべきスキルとして、独りよがりの「独創的なデザイン・発想」ではなく、購入してもらうという「現実」をしっかり認識した上で創作する、つまりプロ意識を育てる良い機会が生まれます。また留学生募集や日本の大学・企業との交流を深め、日本の世界No.1ともいえるテクノロジーを使った研究や授業を行うことを提案します。

日本を支える製造業のみなさまへ
80年代から始まった円高傾向により、日本の大手製造業は工場の海外移転を進めました。その結果国内で産業の空洞化がすすみ、それまで日本の製造業を支えてきた「町工場」も半数以上が廃業したと聞いております。今これらの企業の生き残りに必要なのは、大手の下請け体質から脱却し、自らのブランドで製品を生み出すことではないでしょうか?人工衛星「まいど1号」や「下町ボブスレー」に象徴されるように、多くの「町工場」は今も優れた製造技術を持っています。
しかし製品のデザイン力やブランド力は乏しいと言わざるをえません。
stu-artは、Business Clubを組織し、これらの企業の方々にstu-artが独自に保有するイタリア国内のネットワークにより、商品企画に対するニーズに沿ったデザインの提供やデザイン・アートスクールとのコラボレーション、イタリア国内で堅実に活動を続けるデザイナーとのコラボレーションなどを提案し、Designed in Italy & Made in Japan、まさに世界一の製品開発力によって「町工場」の復興に貢献します。

日本の大学・高等教育機関のみなさまへ
日本のモノづくりは、世界中でmade in Japan=高品質とのブランドを築き上げました。
しかし「デザイン」は決してそうとは言い切れません。残念ながら家電製品などのコンシュマー製品においても「顔のない製品」が非常に多く見受けられます。
これは日本の製造業が、製品のメカニズムや技術特許を重視する反面、製品価値全体に占めるデザインの比重が相対的に低いことに起因していると思われます。しかしこれだけ成熟した市場において、テクノロジーや品質だけに頼る競争力の強化は限界に達しており、今後はその製品がもつ「人のような個性」が重視されていくことでしょう。iphoneやmacが市場を席巻したのも、それらが卓越したカバーデザインとユーザーインターフェイスを備えており、単に道具・製品というレベルを超えて、まるで「ペット」のような愛着を感じさせてくれる「個性」を持っているからに他なりません。ここ数年続く国内家電業界の苦境は、実はここに原因があるのではないでしょうか?
将来、日本でも「個性ある」優れたデザインを持つ製品を開発するためには、デザインの専門教育の充実が欠かせません。しかし現状ではこの分野をハイレベルに指導する大学は、ファインアートや建築工学分野を除いてほとんど見あたりません。これは、今まで企業(社会)からのニーズが少ない、もしくはデザインの価値に対する評価が低かった結果、この専門分野を高いレベルで志す若者が少ないことが原因です。
今後は、日本の高等教育機関でもデザイン分野の教育をもっと推進していくべきです。そしてそのためには企業がデザインに対する価値観を改めなければなりません。デザインは形のないものであっても、人の個性と同様、製品のアイデンティティ=命に匹敵するものですから。
stu-artは、日本の大学とイタリアに数多く存在するデザイン・アートスクールとの交流や共同研究、教授の招聘などのコラボレーションを促し、日本のデザイン教育のレベルアップに貢献したいと考えております。

私たちは、stu-artプロジェクトを通じてこれらの方々とWin=Winの関係を構築し、イタリアと日本の国際交流を通じて社会に貢献できる企業を目指しています。


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代表取締役 上田 勝

イタリアでは多くの学校・アーティストが協賛しています。

ミラノではIED(Istituto Europeo di Design)、NABA(Nuova Accademia di Belle Arti)、フィレンツェではISIA(Istituto Superiore per le Industrie Artistiche) 、Accademia d'Arte e design Leonetto Cappiello、METALLO NOBILE、ボローニャのL.UN.A.(Libera Università delle Arti)などの芸術学校や、トリノのNPO法人であるLABORATORIO ZANZARA、また卒業後独立して創作活動を行う多くの芸術家やクリエーターズ・アソシエーションが、このstu-artプロジェクトに賛同しています。